〜風は、手渡すこともできる〜
先日、万博に行ってきました。
朝方まで、雨だったのですが、
お天気になり、夏のような暑さのなか、行列に並んでいたときのことです。
わたしは、持っていなかったのですが、
ふと隣を見ると──
うちわで、家族をあおいでいるご主人の姿が目に留まりました。
その姿に、
「うちわって、やっぱりすごいな」と思ったんです。
クーラーが当たり前の時代に、
人力で涼しくなるという方法が、今もちゃんと機能している。
しかもそれは、
“自分のため”だけじゃなく、“誰かのため”にもなるということ。
その小さな風には、
体温を下げる以上のやさしさが込められているような気がしました。
考えてみると、
うちわっていろんな場面で使われていますよね。
たとえば、
涼しさのためにあおぐだけでなく、
火を起こすため、
お寿司のごはんを冷ましたり、
蚊を寄せつけないために使われたり。
ほんの少しの風で
その場に必要な“いい感じ”を作り出してくれています。
うちわから生まれる風は、見えないけれど、
送られてくるやさしさは、伝わります。
久しぶりにうちわを出して、自分へ風を送ってみると
部屋と変わらない温度も心地よく、小さな幸せを見つけました。
今日の小さな問いかけ
Q:誰に、どんな風を送りたいですか?
よかったら、あなたの声も教えてくださいね。
大切に読ませていただきます。
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