「あの人だけズルい」と感じるとき

わたしって、なんだったの…

「どうして、言った通りに動いてくれないの?」
「こんなに頑張っているのに…」
「なんで、わたしの気持ちをわかってくれないの?」

パートナー、子ども、親、同僚…
誰かに対して、思い通りに動いてほしい気持ちがあふれてくる。
そして、思い通りにならないと、否定したくなったり、イライラが止まらなくなったり。

そんなとき、ありませんか?
わたしはあります。何度も。

そんな自分が嫌でした。
わたしが望む状態とは、何かが違うと感じたんです。

「わたし、ほんとうは “我慢や頑張り、気遣いをわかってほしい”」だけだったんです。

そこから、心の奥にある仕組みに気づいていくことができました。

今回は、「相手を変えたくなる感情の正体」について、
3つの角度から解説しながら、
心をゆるめていくヒントをお届けしますね。

1. 自分の“安心”を、相手の反応に預けてしまっている

わたしたちは、
こう言えば、こう返してほしい
こんなに配慮したんだから、わかってくれるはず
という、“期待のシナリオ”を無意識に持っています。

でも、相手は別の人間。
その通りに動いてくれるとは限りません。

すると、こうなります。
  ↓↓↓

 相手が思ったように反応しない=わたしが否定された

これ、理屈じゃなくて“感情の仕組み”として、すごく自然な反応なんです。

特に、自分の存在価値や安心感が「人の反応」によって保たれてきた人は、
そのズレに強く反応してしまいやすい
です。

だからこそ、まずは気づいてあげたいんです。
 ↓↓↓


「あ、わたし、安心を“相手任せ”にしちゃってたかも」
「本当は、自分で作れるものだったよね」

2. 「わたしはがんばってきた」が“期待と正しさ”を生み出す

ここには、人生の時間をかけて培われた自分なりの“正しさ”があります。

「わたしは我慢してきた」
「ちゃんと努力してきた」
「迷惑をかけないように、ずっと気をつかってきた」

だからこそ、思うんです。
 ↓↓↓

「あなたも、ちゃんとしてよ」
「なんでそんなに自由なの?」
「それが許されるなら、わたしのこれまでって何だったの?」(わたし、めちゃくちゃありました。)

この感情が湧いてくるのは、
わたしの中に“報われなかった過去の努力”が残っているから。

そして本当は、
 ↓↓↓

「わたしも、もっと自由にしてよかったんじゃない?」
「あのとき、優しい言葉をかけてほしかった」

そんな、“わたしがかけたかった言葉”が眠っていることも多いんです。

ちなみに、わたしがかけたかった言葉は、「よく頑張ってるね」でした。

3. 思いどおりにならない=「愛されていない」と感じてしまう怖さ

ここがとても繊細な部分です。

相手がわたしの思いと違う選択をするとき、
「否定された」と感じてしまうこと、ありませんか?

これは、過去に「大切な人にわかってもらえなかった」経験があると、特に起きやすい反応です。

「こんなに気をつかっているのに」
「こんなに想っているのに」

相手は、反省もせず、自由にふるまう。
無視された気がして、悔しい。

でも本当は
心の中で叫んでいるのは、こんな声かもしれません。
 ↓↓↓

「わたしのがんばり、誰か気づいて」
「わたしのこと、ちゃんと見て」
「できれば、休んでいいって言ってほしい」

だから、イライラの奥に耳を澄ませてみてください。

相手を変えたくなるとき
わたしたちは「感情の矢印」を外に向けています

でも、その奥には
わたしがわたしに気づいてあげてほしい、わたしの本音」があるんです。

だから、こんな問いかけをしてみてください。

「わたしは、いま、本当はどんな気持ちに気づいてほしいのだろう?」
「わたしが一番言ってほしいことって、なんだろう?」

すると、不思議なことに
“相手”の言動が急にどうでもよくなる瞬間が訪れることがあります。

なぜなら、「わたしがわたしをわかってあげた」から。

イライラしたとき、モヤモヤしたとき。
誰かを責めたくなる気持ちが出てきたら、
それは「わたしがわたしに気づいてほしいよ」と心がサインを出している証。

そんなときは、
赤ちゃんを抱っこするように、わたし自身をやさしく抱きしめてあげてください。

そして、そっとこう言ってあげてほしいんです。

「よしよし」
「わかるよ、がんばってきたもんね」
「ほんとうによくやってるよ」

共感の言葉を、自分の中に響かせるように。
わたしが、わたしに届けてあげる。

そして普段から、
「自分が言ってほしい言葉」を、
意識してたくさん自分にかけてあげてくださいね。

まとめ

  • 相手をコントロールしたくなるのは、
     わたしの中の“報われない想い”が癒えていないサイン
  • その奥には、
     「わたしのことも認めて」「わかってほしい」という声がある
  • だから、外に向かうそのエネルギーを、
     「わたしの内側」へ戻してあげる

それができたとき、
現実は、少しずつ変わっていきます。


今日のしつもん

Q これを読んで、感じたことや気づいたことはなんですか?

ぜひ下欄に、あなたのお答えを教えてくださいね〜

大切に読ませていただきます。

ショートバージョンの音声はコチラからどうぞ。
https://stand.fm/episodes/681f172e330f8a16183681d9


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