「5月にお祭りで、レモネードスタンド やる?」
「やる! やる!」
私の質問に対しての子ども達全員の答えです。
子ども達だけのレモネードスタンド (小児癌の研究費への寄付)の
子ども会議での一幕です。
コロナ渦で、一年間レモネードを作れずに募金活動だけを
してきました。5月にもしかするとレモネードを作って
売ることができる可能性ができました。
この活動では子ども達が決めているので、もちろんこの件も
子ども会議で決めてもらいました。
子ども達が自分に向き合うきっかけになればと
決めたことに対しても、なぜやるのか?などさらに”しつもん”を
しています。
今回はこんな”しつもん”をしました。
Qなぜレモネードスタンド をやりたいのか?
・レモネードを売ってみたい
・レモネードありの時となしの時の違いを知りたい
・お店屋さんをやりたい
・レモネード作りたい
Qレモネードスタンドの経験は大人になった時役に立つと思う?
・正直わからないけど、お店屋さんをやりたいと思ったらすぐに
できそう。
・わからん。
・人のために何かできるかもしれない。
・人に親切になれる。
Qチラシ代を今回の募金から確保していい?
・渡すお金が減るのは嫌
・渡す金額が減るけど、チラシで逆に多く集まるかも
・チラシ作るの好きだから作りたい
たくさんのことが決まりました。
この話を、zoomの画面と音声をオフにして聞いていたのですが、
チラシの話はビックリしました。寄付金が減ってしまう目の前の現実より、
チラシを配ることで、周知されてより多くの寄付金が
集められる可能性に気付いている!!!
レモネードスタンドは、小児癌の研究費への寄付金を
集める活動です。いわゆる社会貢献に当たります。
誰かのために自分ができることを考え活動をしていることに
価値を持って欲しい。
尊いことをやっている自分に誇りを持って欲しい!
自分たちで考えて、選択して、行動する体験を多くして欲しい!
と願いスタートしています。
予想外にマーケティングも磨かれますし、
お金は人を助けることができるものとして、価値観までも
学んでいることに驚きます。
話し合えるようになっているのには、理由があります。
それは、大人のいないミーティングを何度もやってきたからです。
自分たちだけで、考え、話し、選択していくことを毎回やって
いるので、選択する力が高くなりました。
2018年、神戸大学社会システムイノベーションセンターの
西村和雄特命教授と同志社大学経済学研究科の八木匡教授は、
国内2万人に対するアンケート調査の結果、所得、学歴よりも
「自己決定」が幸福感に強い影響を与えていることを明らかにしました。
幸福になるという人生の成功に必要なのは「自己決定」つまり、
自己選択の機会を多く持つことと私は思っています。
・例えば会議の時間などの小さなことも、子ども達で決める
・自分の考えを伝えること
・仲間の考えをいいねでうけとめる
・わからないもOK
こんなルールを大切にして会議をすると
子どもの本来持っている素晴らしい選択力が伸びていきます。
自分たちで決めたことを行動し、体験してはじめて
自分で選択する大切さを実感します。
お金を扱う募金活動ですので、お金に対するイメージは
とてもよいものだと思うのですが、
将来、お金と健康的に付き合っていくために
「お金」に対する価値観をより広げ深めていきたいと思います。
この子達の人生がお金に縛られるのではなく、
自由に自分らしく幸せになると嬉しいです。
子ども達のレモネードスタンド は5月4日道明寺歴史まつりに出店します。
子ども達に生きる力を育める場所(Innocent School)をただいま準備中です。
学校では学べない
例えば、お金のこと、コミュニケーションのとり方、表現力などを身につけて
これからの答えのない時代を駆け抜けてほしいです。
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