『事実』ではなく『信念』が現実をつくる理由

日本の古暦では「立春」を迎えると、新しい一年の始まりとされています。

新しい年を迎えるように、
わたしたちの考え方や信念もアップデートできたら、きっと人生はもっと豊かになるはず!

そこで、同じ出来事に遭遇しても、人によって感じ方が違うのはなぜか…。
人は「事実」ではなく、何を見ているのかなどを考えてみました。

その理由は、わたしたちは無意識に
信念」というフィルターを通して、周りの人や出来事を見ているからなんです。

「えっ!事実じゃないの???どういうこと????」
初めて聞いた時、わたしは、意味がわかりませんでした。

多くのカウンセリングをさせていただき
わたしたちが、持っている自分でも気づいていない「信念」。
自分が持っている「信念」に気づいた時
人は大きく変わり、周りとの関係が望むものへ進んでゆきます

今日は
信念」について一緒に考えてみましょう。

1. 信念とは?

わたしたちは、毎日いろんな出来事があります。

でも、
不思議なことに、同じ出来事に遭遇しても人によって感じ方が違います。

先日、休日に病院へ行ったときのこと。
会計待ちをしていたら、わたしたちの前のおばあちゃんの会計がなかなか進まなくて、
ずっと待たされてしまいました。

そのとき、妹は我慢しきれずに呼び鈴を鳴らし、「他の人が対応すべきじゃないの?」とイライラ。

不思議とわたしは、
「順番がくれば呼ばれるから大丈夫、次なんだから」と思って、特に気にせず待っていました。

同じ状況にいても、姉妹でも、
こんなふうに捉え方がまったく違ったんです。

妹の信念は、待っている人がいたら、
「手が空いている人が対応すべき」と思っていたのだと思います。

日常にはほかにも

  • 「努力すれば報われる」
  • 「お金持ちは悪いことをしている」
  • 「わたしは愛される価値がある」
  • 「人は信頼できない」  とかいろいろありますね。

こうした信念は、わたしたちの思考感情行動無意識のうちに決めてしまいます

2. 信念がどのように影響するのか?

信念 → 選択 → 行動 → 結果

この流れが、わたしたちの人生をつくっていると言われています。

たとえば、
自己評価が低い人と高い人では…

「わたしは価値がない」 という信念を持つ人は…

  • 人前で話すときに緊張してしまう
  • 自分の意見を伝えるのが怖い
  • 「やっぱりわたしはダメだ…」とますます落ち込む

「わたしは価値がある」 という信念を持つ人は…

  • 自分の考えを堂々と伝えられる
  • 行動に自信が持てる
  • 周りからの評価も高まり、さらに自信を深める

こんなふうに、信念の違い未来を大きく左右するんです。

3. 信念が見え方を変える「コップの水」理論

よくある話ですが
「コップに水が半分入っている」とき、あなたはどう感じますか?

  • 「足りない」信念を持つ人  →「半分しかない…」と不安になる。
  • 「十分にある」信念を持つ人 →「半分もある!」と感謝する。

同じ状況でも、信念によって見え方が変わるんです。

4. 信念が世界の見え方を変える事例

① 成功と失敗の捉え方

仕事や試験などでミスをしたとき、どう感じますか?

  • 「失敗は恥ずかしい」  → 「もうわたしには無理だ…」と落ち込む
  • 「失敗は成長のチャンス」 → 「何を学べるかな?」と前向きに考える

② 批判を受けたときの反応

上司や家族に意見を指摘されたら…

  • 「批判は自分を否定するもの」 → 「攻撃された…」と感じて落ち込む
  • 「批判は成長のヒント」  → 「なるほど!もっと良くできるかも」と前向きに受け止める

③ チャンスの見え方

昇進や新しい挑戦の機会が訪れたら…

  • 「安定が一番大切」  → 「リスクが怖い…」と現状維持を選ぶ
  • 「変化は成長の機会」 → 「新しい可能性が広がる!」とワクワクする

④ 人間関係の捉え方

友人が最近あまり連絡をくれないとき、お茶に誘われない…

  • 「わたしは大切にされていない」 → 「嫌われたのかも…」と不安になる
  • 「人にはそれぞれの事情がある」 → 「忙しいのかも?」と気にせず待つ

5. 信念を変えれば、人生が変わる

わたしたちは「信念通りの世界」を生きています。

だからこそ、
まずは自分の信念に気づくことが大切

信念に気づくためのヒント

  • よく使う口癖を振り返る(「どうせ無理」「わたしにはできない」など)
  • 繰り返し起こるパターンを分析する(「なぜか同じ失敗をしてしまう」)
  • ネガティブな感情が湧く場面をチェックする(「この場面でいつも不安になる」)
  • 他人の言動に強く反応するポイントを探る(「この言葉を聞くとイライラする」)
  • 自分が当然だと思っていることを書き出す(「お金は苦労して稼ぐもの」など)

信念に気がつく、効果的な4つのしつもん

違和感を感じた時、人との関係がうまくいかない時、イライラが止まらない時などに
この4つのしつもんを自分自身にしてみてはどうでしょう?

・事実はなんですか?
・どんな信念からそう思うの?
・それは、わたしを幸せに近づけるかな?
・ほんとうに?

たとえば、
「お金は汚いもの」という信念を持っている人が、「お金は豊かさの道具」と捉え直したら?

きっと、お金との向き合い方が変わり、人生の選択肢が増えるはず。

6. 今日のまとめ

① 人は「事実」ではなく「信念のフィルター」を通して世界を見ています。
② 信念 → 態度 → 行動 → 結果 という流れで人生が作られます。
③ 同じ出来事でも、信念が違えば感じ方が変わります。 
④ 信念は書き換えられる!「気づくこと」が最初の一歩


今日のしつもん
Q手放したいけど手放せない信念は、なんですか?

やってみて、こんな効果があったよ、これではダメだったとか、感想を教えていただけると嬉しいです。
また、しつもんのお答えを下欄にて、教えていただけると嬉しいです。

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