子どものことで一日が終わって、
自分のことは何もできなかった。
そんな日、ありませんか。
子育て中は、自分の時間がとれません。
そして不思議なことに、
そのあとから子育ての罪悪感がやってきます。
「わたし、自分のことを大事にできていないな」って。
先日のオンラインサロン(Harmonia)で、
大切なものの優先順位をテーマにしました。
子育て中の方もおられます。
すごく疲れていて、体もしんどい。
休みたいのに、
自分のことにはまったく目が向いていない。
そして、こう言うのです。
「今のわたしのいちばん大切なものは、
子どもなんです。
体がしんどいのに目が向かなくて」
この言葉を聞くと、
胸のあたりがぎゅっとなります。
同じ気持ちを、わたしは知っているからです。
こんな話があります。
ある教授が、
空のマヨネーズの瓶を持ってきます。
そこに、ゴルフボールを入れていきます。
いっぱいになったところで、聞きます。
「この瓶は、満杯ですか?」
学生は「はい」と答えます。
教授は、そこに小石を入れます。
ゴルフボールの隙間に、落ちていきます。
「満杯ですか?」「……はい」
次に、砂を入れます。
また、隙間が埋まっていきます。
最後に、教授はコーヒーを注ぎました。
それも、入りました。
教授は言います。
ゴルフボールは、
あなたの人生でいちばん大切なもの。
家族。健康。大切な人。
ほんとうにやりたいこと。
小石は、それ以外の大事なこと。
仕事や、家や、車。
砂は、それ以外の細々したこと。
そして、こう続けます。
もし、先に砂を入れてしまったら。
ゴルフボールは、もう入りません。
小さなことに時間とエネルギーを
使いきってしまうと、
いちばん大切なものを入れる場所が、
なくなってしまう。
そういうお話です。
ここで、さっきの言葉に戻ります。
「今のわたしのいちばん大切なものは、
子どもなんです」
これは、ゴルフボールの話でいうと、
どういうことでしょうか。
いちばん大切なものを、
先に瓶に入れている。
そういうことなんですよね。
だから、自分の時間があとになる。
自分のことが後回しになっているのは、
選び間違えたからではありません。
いちばん大切なものを、
先に入れているからなんですよね。
こんなとき、Harmoniaの仲間からは、
こんな言葉が返っていきます。
「その時期は、
子どもに意識がいって当たり前だよ」
あたたかくて、人の心が通う場所だなあと、
あらためて感じました。
講座では、最初にこんなしつもんをしました。
あなたが二つ冷蔵庫を持っていて、
大きい方が壊れたとします。
小さい冷蔵庫に、移さなくてはなりません。
どんな順番で、入れますか?
きっと、そんなに悩まなかったのではないでしょうか。
自然に、順番が決まっていく。
そのとき、頭の中ではこう聞いています。
「この中で、いちばん大切なものはどれだろう」
冷蔵室に入れたいものは、なんだろう。
無意識に、ちゃんと選んでいます。
では、なぜ冷蔵庫だとすっと選べるのでしょうか。
入る量が、決まっていたからです。
小さい冷蔵庫だから、ぜんぶは入りません。
だから、選ぶしかなかった。
わたしたちの一日も、じつは同じです。
24時間しかありません。
ところが、時間には壁が見えないんです。
だから、つい「ぜんぶ入る」と思ってしまいます。
そして気づいたら、砂でいっぱいになっている。
『夜と霧』を書いた心理学者フランクルが、
ニーチェのこんな言葉を紹介しています。
「なぜ生きるかを知っている人は、
どんな状況にも耐えられる」
彼は、とても厳しい状況の中で、
人が何によって前を向けるのかを、
ずっと見ていました。
違いは、体力ではありませんでした。
自分にとって大切なものが、
はっきりしていたかどうかでした。
大切なものが決まっていると、
迷う回数が、うんと減ります。
決めることは、しばることじゃない。
決めると、ラクになるんですよね。
わたしは、自分の「砂」を
書き出そうとしたことがあります。
そうしたら、不思議なことが起きました。
砂が、あまり出てこなかったんです。
理由は、たぶんこれです。
わたしは、自分にとっての「普通」を決めています。
だから、何かをするたびに聞いているんです。
「これは、本来のわたしにつながってる?」
聞いてから動くようにしていたら、
いつのまにか、
砂の欄に書くことがなくなっていました。
砂を減らそうとしたんじゃないんです。
先に大切なものを決めたら、
砂が入らなくなっていました。
ただ。
そうじゃない日も、あります。
行き当たりばったりの日もあるし、
興味のあるYouTubeを、
気づいたら長いこと見ていたり。
毎日ちゃんとできているわけじゃ、
ぜんぜんないんです。
脳には、神経可塑性という力が
あるといわれています。
いくつになっても、脳は変われるという意味です。
繰り返し問いかけたことは、
だんだん回路になっていきます。
だから、毎日できなくていいんです。
大事なのは、完璧な習慣ではなくて、
戻ってこられる問いを、
ひとつ持っていること。
問いさえあれば、何度でも戻ってこられます。
子育ての時期は、
ゴルフボールが子どもでいっぱいになります。
それは、自分を大事にできていない
ということではありません。
いちばん大切なものを、
先に入れているということ。
そして、ゴルフボールは、ずっと同じではありません。
子どもの手が離れたら、また変わります。
今は今の、いちばん大切なものがある。
ちなみに、教授の話には続きがあります。
瓶がいっぱいになったあとに注いだ、
あのコーヒー。
あれには意味があって、
どんなに予定がいっぱいでも、
友だちとお茶を飲む余白は、いつでもあるということなんだそうです。
すてきなオチだなあと思います。
わたしは毎月、Harmoniaという場で、
しつもんを使って
自分の声を聴く時間をつくっています。
自分にとっていちばん大切なものを、
ひとりで見つめるのは案外むずかしいものです。
ご紹介したように、
仲間の言葉に助けられることもあります。
一緒に体験してみたい方は、
日程をお伝えしますね。
あなたのゴルフボールは、なんですか?
よかったら、こんなことをヒントにしてみてください。
いつも自分を輝かせてくれるもの。
持ち続けたいこと。
どんな人と紹介されたいか。
譲れないこと。
あなたのお答えを教えていただけると、うれしいです。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
自分のことは何もできなかった。
そんな日、ありませんか。
子育て中は、自分の時間がとれません。
そして不思議なことに、
そのあとから子育ての罪悪感がやってきます。
「わたし、自分のことを大事にできていないな」って。
子育ての罪悪感は、どこから来るのでしょう
先日のオンラインサロン(Harmonia)で、
大切なものの優先順位をテーマにしました。
子育て中の方もおられます。
すごく疲れていて、体もしんどい。
休みたいのに、
自分のことにはまったく目が向いていない。
そして、こう言うのです。
「今のわたしのいちばん大切なものは、
子どもなんです。
体がしんどいのに目が向かなくて」
この言葉を聞くと、
胸のあたりがぎゅっとなります。
同じ気持ちを、わたしは知っているからです。
教授と、マヨネーズの瓶の話
こんな話があります。
ある教授が、
空のマヨネーズの瓶を持ってきます。
そこに、ゴルフボールを入れていきます。
いっぱいになったところで、聞きます。
「この瓶は、満杯ですか?」
学生は「はい」と答えます。
教授は、そこに小石を入れます。
ゴルフボールの隙間に、落ちていきます。
「満杯ですか?」「……はい」
次に、砂を入れます。
また、隙間が埋まっていきます。
最後に、教授はコーヒーを注ぎました。
それも、入りました。
教授は言います。
ゴルフボールは、
あなたの人生でいちばん大切なもの。
家族。健康。大切な人。
ほんとうにやりたいこと。
小石は、それ以外の大事なこと。
仕事や、家や、車。
砂は、それ以外の細々したこと。
そして、こう続けます。
もし、先に砂を入れてしまったら。
ゴルフボールは、もう入りません。
小さなことに時間とエネルギーを
使いきってしまうと、
いちばん大切なものを入れる場所が、
なくなってしまう。
そういうお話です。
順番は、間違っていませんでした
ここで、さっきの言葉に戻ります。
「今のわたしのいちばん大切なものは、
子どもなんです」
これは、ゴルフボールの話でいうと、
どういうことでしょうか。
いちばん大切なものを、
先に瓶に入れている。
そういうことなんですよね。
だから、自分の時間があとになる。
自分のことが後回しになっているのは、
選び間違えたからではありません。
いちばん大切なものを、
先に入れているからなんですよね。
こんなとき、Harmoniaの仲間からは、
こんな言葉が返っていきます。
「その時期は、
子どもに意識がいって当たり前だよ」
あたたかくて、人の心が通う場所だなあと、
あらためて感じました。
冷蔵庫なら、すっと選べたのに
講座では、最初にこんなしつもんをしました。
あなたが二つ冷蔵庫を持っていて、
大きい方が壊れたとします。
小さい冷蔵庫に、移さなくてはなりません。
どんな順番で、入れますか?
きっと、そんなに悩まなかったのではないでしょうか。
自然に、順番が決まっていく。
そのとき、頭の中ではこう聞いています。
「この中で、いちばん大切なものはどれだろう」
冷蔵室に入れたいものは、なんだろう。
無意識に、ちゃんと選んでいます。
では、なぜ冷蔵庫だとすっと選べるのでしょうか。
入る量が、決まっていたからです。
小さい冷蔵庫だから、ぜんぶは入りません。
だから、選ぶしかなかった。
わたしたちの一日も、じつは同じです。
24時間しかありません。
ところが、時間には壁が見えないんです。
だから、つい「ぜんぶ入る」と思ってしまいます。
そして気づいたら、砂でいっぱいになっている。
『夜と霧』を書いた心理学者フランクルが、
ニーチェのこんな言葉を紹介しています。
「なぜ生きるかを知っている人は、
どんな状況にも耐えられる」
彼は、とても厳しい状況の中で、
人が何によって前を向けるのかを、
ずっと見ていました。
違いは、体力ではありませんでした。
自分にとって大切なものが、
はっきりしていたかどうかでした。
大切なものが決まっていると、
迷う回数が、うんと減ります。
決めることは、しばることじゃない。
決めると、ラクになるんですよね。
毎日できているわけでは、ぜんぜんないんです
わたしは、自分の「砂」を
書き出そうとしたことがあります。
そうしたら、不思議なことが起きました。
砂が、あまり出てこなかったんです。
理由は、たぶんこれです。
わたしは、自分にとっての「普通」を決めています。
だから、何かをするたびに聞いているんです。
「これは、本来のわたしにつながってる?」
聞いてから動くようにしていたら、
いつのまにか、
砂の欄に書くことがなくなっていました。
砂を減らそうとしたんじゃないんです。
先に大切なものを決めたら、
砂が入らなくなっていました。
ただ。
そうじゃない日も、あります。
行き当たりばったりの日もあるし、
興味のあるYouTubeを、
気づいたら長いこと見ていたり。
毎日ちゃんとできているわけじゃ、
ぜんぜんないんです。
脳には、神経可塑性という力が
あるといわれています。
いくつになっても、脳は変われるという意味です。
繰り返し問いかけたことは、
だんだん回路になっていきます。
だから、毎日できなくていいんです。
大事なのは、完璧な習慣ではなくて、
戻ってこられる問いを、
ひとつ持っていること。
問いさえあれば、何度でも戻ってこられます。
今のゴルフボールは、変わっていい
子育ての時期は、
ゴルフボールが子どもでいっぱいになります。
それは、自分を大事にできていない
ということではありません。
いちばん大切なものを、
先に入れているということ。
そして、ゴルフボールは、ずっと同じではありません。
子どもの手が離れたら、また変わります。
今は今の、いちばん大切なものがある。
ちなみに、教授の話には続きがあります。
瓶がいっぱいになったあとに注いだ、
あのコーヒー。
あれには意味があって、
どんなに予定がいっぱいでも、
友だちとお茶を飲む余白は、いつでもあるということなんだそうです。
すてきなオチだなあと思います。
体験できる場所のこと
わたしは毎月、Harmoniaという場で、
しつもんを使って
自分の声を聴く時間をつくっています。
自分にとっていちばん大切なものを、
ひとりで見つめるのは案外むずかしいものです。
ご紹介したように、
仲間の言葉に助けられることもあります。
一緒に体験してみたい方は、
日程をお伝えしますね。
今日のしつもん
あなたのゴルフボールは、なんですか?
よかったら、こんなことをヒントにしてみてください。
いつも自分を輝かせてくれるもの。
持ち続けたいこと。
どんな人と紹介されたいか。
譲れないこと。
あなたのお答えを教えていただけると、うれしいです。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
