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人生の優先順位がつけられない。冷蔵庫のしつもんで気づいたこと

冷蔵庫が壊れたとします。
大きいほうから、小さいほうに移さなくてはなりません。
小さいほうには、ぜんぶは入りきらない。
どんな順番で、入れますか?


たぶん、考え込まずに、順番が決まったと思います。


わたしが先に入れたのは、おいしいもの、ちょっと値がはるもの、手作りのもの。
いつでも手に入るものや、すぐに食べられるものは、入れずに残しておきました。
自然と、大切にしたいものから選んでいたのです。


ところが、人生の優先順位となると、ちがいました。
ふだんのわたしは、いちばん大切なことからではなく、すぐできることや、いつものルーティンを、先にやってしまう。
気づくと、本当に大切にしたいことをやる時間が、なくなっていました。


冷蔵庫で選べるのは、入る量が決まっているから




順番を決めるとき、頭の中ではこう聞いています。


この中で、いちばん大切なものはどれだろう?
冷蔵室に入れたいものは、なんだろう?
冷凍室にしまいたいものは、なんだろう?


だれに教わったわけでもなく、ちゃんと選んでいます。


すっと選べるのは、入る量が決まっているからです。
小さい冷蔵庫には、ぜんぶは入らない。
選ぶしかありません。


一日も、じつは同じです。
24時間しかありません。


ちがうのは、ひとつだけ。
時間には、壁が見えないことです。


壁が見えないので、つい「ぜんぶ入る」と思ってしまいます。
そして、すぐできることで、一日がいっぱいになっていきます。


人生の優先順位がつけられなかったのは、時間の壁が見えていなかったことが原因でした。


冷蔵庫では、ちゃんと選べていました。選ぶ力は、すでにあります。人生には、まだ向けていなかっただけでした。

すぐできることを先に入れると、大切にしたいことが入らなくなる




一日は、入れた順に埋まっていきます。
あとに回した大切なことほど、入る時間がなくなる。


人生の優先順位は、すべてに順番をつけなくてもいいのだと思います。
いちばん大切なものがはっきりしていると、迷う回数が、うんと減ります。


決めることは、しばることとはちがう。
決めると、ラクになります。


わたしは、何かをするたびに、自分にひとつ聞いています。


これは、本来のわたしにつながってる?
減らそうとしたのでは、ありません。
先に大切なものを決めたら、すぐできることで、一日が埋まらなくなっていました。


人生で大切なものは、冷蔵庫と同じしつもんで選べる




では、人生で先に入れたい「大切なもの」は、何を基準に選べばいいのでしょうか?


基準は、冷蔵庫の前で聞いていた問いと同じです。
自分の毎日を思い浮かべて、聞きます。
この中で、いちばん大切なものはどれだろう?


浮かびにくいときは、こんな聞き方もできます。


いつも自分を輝かせているものはなんですか?
どんな時も持ち続けたいことはなんですか?
これだけは譲れないことはなんですか?


浮かんだ答えが、人生で先に入れたい大切なものです。


今日からできるのは、ひとつのしつもんです。
スマホを手に取る前や、次の用事にとりかかる前に、自分に聞きます。
「これは、本来のわたしにつながってる?」


答えが「うん」なら、そのまま進む。
「ちがうかも」なら、それも気づけたということ。
そのとき、からだがほっとするのか、少しざわざわするのかを、感じてみる。


新しく覚えることは、ひとつもありません。
何をするかは、ふだんから一日に何度も選んでいます。
そこに、少し意識を向けるだけ。


使えていなかった時間は、これから使える余白




この1週間、いちばん大切なものに、どれだけ時間を使えていたでしょうか?


ここで出てくる時間は、たいてい少なめです。
少なさを責めるための問いでは、ありません。
気づけた時点で、すでに選びはじめています。


今いちばん大切なものが子どもだという人に向けて、「子育ての罪悪感がゆるんだ日|今いちばん大切なものは、子どもでいい」も書いています。


脳には、いくつになっても変わっていく力がある。
くりかえし問いかけたことは、だんだん回路になっていきます。


大事なのは、完璧な習慣ではありません。戻ってこられる問いを、ひとつ持っていることです。
わたし自身、いつもちゃんとできているわけでは、ぜんぜんありません。
行き当たりばったりの日もありますし、興味のあるYouTubeを、気づいたら長いこと見ていたりもします。


毎日できなくて、いいのです。
思い出したときに、また聞けばいい。


迷った日にも、その問いがあれば、自分自身が一番の味方になる。


わたしは、人は、生まれながらに素晴らしい存在だと心から思います。人生の優先順位をつける力も、すでに持っています。

最後に、しつもんをひとつ




いちばん大切なものを3つ選ぶとしたら、なんですか?


冷蔵庫を開けたときかもしれないし、一日の終わりかもしれません。
ひとつ浮かんだら、それで十分です。
どんな答えにも、正解もまちがいもありません。


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