あの人が、どうしても嫌でたまらない。そういう気持ち、ありませんか?
とくに、「こうしなさい」「そうじゃなくてこうでしょ」と、なんでも口を出してくる人。
一緒にいるだけで、なんだか息が詰まる。
その人の言葉が、頭から離れない。
じつはその「嫌でたまらない」という感情、
あなたの内側にある大切なメッセージを運んできているかもしれないんです。
「嫌い」の感情には、理由がある
心理学の世界に「シャドウ」という考え方があります。
ユング心理学の言葉で、簡単に言うと
「自分が気づいていない、心の隠れた部分」のこと。
わたしたちは子どもの頃から、
「これは言ってはいけない」「こう感じるのは悪いこと」と学んできました。
そうやって、心の奥にしまい込んできた感情や欲求があります。
そしてそれが、他の人を通して「外側に」姿を現すことがあります。
これを心理学では「投影」と呼びます。
誰かのことが「嫌でたまらない」というとき、その人はあなたの心の鏡になっていることがあるのです。
コントロールしてくる人が嫌、というとき
たとえば、なんでも口を出してくる人、
思い通りにしようとしてくる人が、どうしても苦手。
わたしも、コントロールされるのが苦手です。
そういうとき、心の中を少し覗いてみると……
「本当はもっと自分で決めたい」
「誰かの期待に合わせなくていい」
「No と言言いたい」
そんな気持ちが、ずっと奥にしまわれていることがあります。
自分では気づかないうちに、
「わたしはそんなことをしてはいけない、望んではいけない」などと封じ込めてきた思い・・・
それが、同じ場面を生きている「あの人」を通して、ざわざわと反応しているのかもしれません。
わたし自身の体験
以前、仲の良かった友人のことが、ある時期から急に腹立たしくてたまらなくなったことがあります。
嫌いというより、怒りに近い感情でした。
「なぜわたしはこんなにも彼に嫌悪感を持つんだろう」
ずっとその問いを持ち続けていたんですが、なかなか答えが見つからなくて。
ある日、その友人が他の人と話しているのをたまたま聞きました。
相手のことよりも、自分のことを優先している会話でした。
「ああ、これが嫌だったんだ」とはっきり気づいた瞬間、もう一つの気づきが同時に来ました。
もしかしてわたしも、自分を優先にしたかったのかな?!
わたし、自分を優先したかったのかも・・・
そう気づいた途端、
ずっと胸の奥で感じていた「わたし、本当は自分を後回しにしなくていいんだよね」
という気持ちが、湧き出てきました。
そして不思議なことに、あんなに毛嫌いしていた友人への怒りが、すっと消えたんです。
相手が変わったわけでも、何かが解決したわけでもなく
わたしが自分の「本音」に気づいただけです。
それだけで、感情がすとんと落ち着いたのです。
「嫌い」はあなたの願いへの入口
「嫌い」という感情は、悪いものではありません。
むしろ、あなたの内側が「ここに大事なものがある」と教えてくれているサインです。
こんなふうに、自分に聴いてみてください。
「あの人の、どんな部分がいちばん嫌なんだろう?」
「もしわたしにも、それをしていい自由があるとしたら?」
答えはすぐに出なくていいので、この問いを声に出して頭の隅に置いてくださいね。
そうすると、自然に答えが出てきます。
自分へ問うことが、自分の本音へのはじめの一歩になります。
まとめ
苦手な人は、じつはあなたの心の地図を持っています。
「嫌でたまらない」という感情の奥には、
あなたがまだ自分に許していない何かが、眠っていることがあります。
その感情を責めるのでも、見ないふりをするのでもなく、
「何を伝えようとしているんだろう」と、少し興味を向けてみてください。
興味を向けるだけで、嫌が少し離れていくのではないでしょうか?
嫌いな人が、いちばんの先生になってくれることがあります。
これを読んで、感じたことや気づいたことを、コメント欄で教えてくださいね〜
今日の質問
あなたの気になってたまらない出来事の奥に、どんな願いがありますか?
