「自分を許す」って、なぜか難しいと感じていませんか?

今日は、皆さまにお伝えしたい大切なお話です。

「真面目に頑張ってきたのに、なんだか人間関係がうまくいかない」
「周りと比べて、つい嫉妬してしまう自分がいる」
「心のどこかで、誰かを裁いてしまうことに疲れてしまった」

そんな気持ちを、心の中でそっと抱えてきた方へ。

「自分を許す」という、心の習慣をつくる時間

「自分を許す」という言葉を耳にしたとき、
どんな感情が湧いてきますか?

「もっと努力しなければならない」
「こんな自分を許すのは、甘えではないか」

そう感じる気持ち、とても理解できます。

真面目に、そしてひたむきに努力を重ねてこられたからこそ、
「許す」という行いが、あたかも「諦めること」や「成長を止めること」
のように映ってしまうのかもしれません。

これまで、自分自身に課してきた厳しいきまりをゆるめることに、
不安を感じるのは、自然なことと思います。

多くの方が「自分を許すことは難しい」と感じながら、
立ち止まってしまうのには、いくつかの理由があります。

「自分を許すことの本当の意味が、わからない」
「頑張ってきた自分を否定するようで、怖い」
「自分に甘くなることへの罪悪感がある」

でも、 実はそういう方の中にこそ、
深くて、やさしくて、美しい宝が眠っていることを、
わたしはこれまでたくさん見てきました。

それは、
あなたの「真面目さ」や「頑張り」が積み重ねてくれた、
より輝くための「自己肯定感」の種です。

「正しい」と「間違い」の眼鏡

以前のわたしも、人間関係で真面目に頑張っているのに、
なぜかうまくいかないと感じ、心が重いことがありました。

特に意見が食い違うと、心がモヤモヤして、その理由が分からず苦しく感じました。

「正しい」と信じる自分の意見と、
相手の意見との間に隔たりを感じたとき、
なぜ分かってくれないのだろう」と、相手を責めてしまいます。

他人と比べるから、さらに嫉妬劣等感が募っていくのです。

よく考えてみると、 相手の意見は、自分自身にとっての「間違い」ではなく
相手にとって大切な答え、思い、願いなのです。

そこに「正しい」も「間違い」もない。ただ、違うだけ

好きなパンが あんぱんが好き。クリームパンが好き。その違いだけなのです。

この「違う」というシンプルな事実に気づけると、
今までかけていた「正しい/間違い」という色のついた眼鏡を外したかのように、
相手の意見が、ただの「意見」として、ありのままに見えるようになったのです。
さらに、相手のことが気にならなくなるのです。

アルフレッド・アドラーは、こんな温かい言葉を残しています。 

「自分と違う意見を述べる人はあなたを批判したいのではない。違いは当然であり、だからこそ意味がある。」

そう、相手はあなたを否定しているわけではないのです。
ただ、見ている景色が違うだけ。
その違いがあるからこそ、新しい発見や、お互いの心が深まる関係が
生まれるのかもしれません。

もしかするとあなたの完璧主義正義感が、知らず知らずのうちに、
ご自身を責める原因になってはいませんか?

意見の違いは、関係を「育て合う」ための贈りもの

わたしたちはつい、
相手と同じになること」が、仲良しでいられる秘訣だと考えてしまいがちです。

人間関係は、どちらかがどちらかの意見に「合わせる」ことで成り立つものではありません。

相手とあなたの心は、それぞれ異なる世界を持っています。
違うからこそ、新しい発見がある。

違うからこそ、一人では見つけられなかった景色や感情に出会える。

ムーミン谷のスナフキンも、こんな風に、優しく教えてくれていますね。

「人と違った考えを持つことは一向にかまわないさ。でも、その考えを無理やり他の人に押し付けてはいけないなあ。その人にはその人なりの考えがあるからね。」

そう、わたしたち一人ひとりが持つ「その人なりの考え」を尊重すること。

それが、互いを理解し、温かい関係を築くための第一歩なのです。

もし今、あなたと相手の意見が食い違い、少しつらい気持ちになっているのなら、

こんな風に、一度ご自身の心の奥底に問いかけてみてください。

「この違いは、わたしたちの関係を、もっと豊かにするチャンスかもしれない」

その違いに優しく光を当て、それぞれの「輝き」を認め合うことができたとき、
きっと、あなたの関係は、あたたかなものへと育っていくとわたしは、思います。

「自分に優しく」という、あたたかな選択

「自分を許せない」という気持ちは、もちろん大切!
それを無理に否定する必要はありません。

その感情を選び続けることで、あなたの心が今、どのような状態になっているのか・・・
少しだけ立ち止まって感じてみてください。

そして、もし心が「もう少し軽やかになりたい」と感じたなら、
「今日は、完璧でなくてもいいよ」 と、囁いてみませんか。

あなたが弱いからではありません。
むしろ、
あなたの心が本当に求めている「自由」と「軽やかさ」があるからこそなのです。

こんなことで効果があるの?と思われるかもしれませんが
やってみてください。

これまで、本当に、十分すぎるほど努力を重ねてこられました!!
その真面目さと努力は、誰もができるものではないです。
だからこそ、今度はあなたが、あなたご自身に、
優しく優しく、温めてあげる時なのだとわたしは思います。


今日のしつもん

Q ご自身にかけてあげたい、優しい言葉は何ですか?

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