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「褒められたこと、ひとつも出てこない」から始まった90分|ラトビ勉強会

「小さいころ、親から褒められたことは何ですか?」


そう聞いたとたん、
場の空気が止まったように感じました。


先に浮かんでくるのは、叱られた場面ばかり。
褒められた記憶のほうは、なかなか出てきません。


わたしは、このレッスンを初めて受けたとき、
ひとつも思い出すことができませんでした。


褒められることは、されてきたのかもしれません。
でも、受け取ってこなかったんですね。


なのに終わる頃には、
みんなが喜びの笑顔に変わっていました。


9月9日のラトビ勉強会は、
「人から褒められたことを思い出す」がテーマでした。


親から褒められたところでは、3人とも出てきませんでした




ルールは3つだけ。
答えはすべて正解。
「わからない」も正解。


どんな答えも、まず「いいですね」と受けとめ合う。
だからこの日も、「出てきません」で大丈夫でした。


最初のしつもんは、
個人的なところから始まりました。
小さいころ、親から褒められたこと。


3人ずつに分かれた部屋で、わたしから話しました。


「親から褒められたこと、わたし、全然記憶がなくて」


次の方も、「僕も思い出せない」。
その次の方も、「親に褒められたことってない気がします」。


3人とも、同じでした。


日本人特有の謙遜も、あるかもしれません。
自分の子どもを褒めるなんて、という考え方が、
当時はあったからかもしれません。


でも、その方の言葉には続きがありました。


「かろうじて、親戚の人に。
本読むのが好きでいいね、とか」


わたしにも、ありました。
近所の人や親戚からは、
気が利くね、優しいね、と言われていたのです。


親からというところで、思い出せなかったのかもしれません。
しつもんは、そこから少しずつ外側へ広がります。
先生、友達、同僚や上司、その先にいるお客様。


範囲が外へ出るほど、言葉は増えていきました。


「音読が上手だね」
「聞き上手」
「話してて元気が出る」


ひとりが話すと、聞いていた人が思い出す。
この日も、そんな場面がありました。


自分の価値に気づく方法は、これです。
思い出す相手を、親から外へ、ひとつずつずらしていく。


それだけで、言葉が出てくるものですね。


意外だと思ったところに、宝物があります




「褒められて、意外だなと思ったことは何ですか?」


このしつもんで、場の温度が変わりました。


要点をまとめて話すときに
「そういうことがうまいね」。


何をやっても「適職やね」と言われる。
本人は、いやいややっているのに。


意外だと感じるのは、
自分では価値だと思っていないところだからです。


だから、そこにこそ宝物があります。
自分の価値に気づく方法は、
人からもらった言葉の中にあります。


わたしにも、覚えがあります。
以前、マツダミヒロさんに言われました。


「それ、ゆきちゃんの強みだね」


いいと思ったから、伝えただけでした。
強みだなんて、思ってもいませんでした。


自分にとって何気ないことほど、
人の目には光って映るようです。


褒められたら、「よく言われます」と返してみる




時間が少し残ったので、その場でひとつ、ワークを足しました。


グループの人のいいところを書き出して、
ひとりずつ伝え合う。
ノートを見ずに、顔を見て伝える。


言われた人は「ありがとう」と返す。
上級編は「よく言われます」と返す。


ここが、いちばん盛り上がりました。


「ワードの選び方が上手いなって思いました」
「よく言われます」


「雰囲気も話し方もとっても穏やかで、安心してお話ができます」
「よく言われます」


「そのままで素敵です」
「よく言われます」


言うたびに、返すたびに、笑いが起きて。
画面がどんどんやわらかくなっていきました。


「よく言われます」と口に出すのは、最初はちょっと照れます。
でも言ってみると、
その言葉が自分と一体になっていく感じがします。


これは、ひとりでは起きないことでした。


もらった言葉は、相手の思いそのもの




わたしたちには、謙遜という文化があります。
だから、褒められてもそのまま受け取るのは、
少し居心地が悪い。


「いえいえ、そんなことないです」がすぐ出てきます。


受け取れないままだと、その言葉は素通りしていきます。
渡してくれた人の思いも、届かないまま消えてしまう。


もったいないのは、
自分のことより、相手の思いのほうかもしれません。


でも、いただいた言葉は、相手の思いそのものです。
思いごと、渡してもらっている。
だったら、そのまま受け取りたいなと思うのです。


人は、欲しいときにその欲しい言葉をもらえなかったら、
自分は愛されていない、自分は必要とされていない、
自分は価値がない、と考えるのが一般的です。


親にそんなつもりはなかったとしても、です。


子どものころに、欲しかった言葉をもらえなかったとしても。
人はいつからでも、自分で自分を育て直せます。


朝、鏡を見たとき。夜、眠る前。
恥ずかしくなるくらい、自分を褒める。
たっぷりと愛情を持って。


褒められると、認めてもらえたと感じます。
そこに、安心が芽生えます。


こうやってシェアすることで、いろんな気づきが生まれます。
ひとりで机に向かっていたら、
ここまでは進まなかったと思います。


うまくいっているほうを、意識して見る




「褒められることがないんです」


これは、テキストによくある質問として載っています。


マツダミヒロさんの答えは、
短所は裏を返せば長所、というものです。


物事には必ず裏と表があります。
わたしたちは危険を察知するために、
欠けているほうへ意識が向く生き物です。


だから放っておくと、足りないところばかりが目に入る。


意識して、うまくいっているほうを見る。
それだけで、見える景色が変わります。


次回まで、毎日ひとつ、
人から褒められたことをメモしていきましょう。


「目の前の人が喜ぶことは何だろう?」


その問いと、つながっています。


これからは、安心が価値になります




最後に、こんなお話をしました。


情報や知識は、AIでいくらでも調べられる時代です。


だからこれからは、元気をもらえるとか、
ほっとできるとか、安心できるとか。
そういうことが価値になっていきます。


それでいいよ、と言ってもらえる安心感。
背中を押してもらえること。
自分でいいんだ、と思える勇気。


勇気と希望と力。


そこに安心があると、わたしは思うのです。


褒めることをすると、
自分自身にとっても安心な場ができます。
人との関係も、安心した関係になっていきます。


この日みんなで思い出した「褒められたこと」は、
そのまま、誰かに渡せるものです。


「こんなことが?」と思うかもしれません。


でも、その「こんなこと」を、人はちゃんと見ています。
まずは基本となる安心をつくるために。
この機会に、自分を褒めるということに、
それぞれ取り組んでいただけたらと思います。


今日のしつもん




あなたが人から褒められて、意外だなと思ったことは何ですか?


思い出したその言葉を、もう一度声に出してみてください。
どんな気持ちになりますか?


よかったら、下のコメント欄で、
あなたの答えも聞かせてくださいね。
大切に読ませていただきます。


ここから先は、
次回のラトビ勉強会のご案内です。



次回のラトビ勉強会




ラトビ勉強会は、しつもんに答えて、シェアするだけの場です。
教わる場ではありません。
もう持っているものを、思い出す場です。


途中からのご参加でも大丈夫です。


ラトビ勉強会 パスポートクラス


テーマ:ありがとうの法則を実践する
日時:2026年10月14日(水)20:00〜21:30
場所:オンライン(Zoom)


ご用意するもの:お飲み物、おやつ、筆記用具
参加費:2,750円(税込)
The Slow会員・Harmonia会員は無料です


▼ お申し込みの案内は、でき次第アップします。


お会いできるのを楽しみにしています。


こばしりゆきこ

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