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オンライン読書会で何をするの? 祈りをテーマに5人が5冊持ち寄った日

夜、一日を終えて
パソコンの前に座ります。


画面の中に、
それぞれの本を抱えた顔が
並びました。


月2回の、
オンライン読書会です。


本は、読んでこなくて大丈夫。
5分めくるだけで、
ちゃんと自分の言葉が出てきます。


今回のテーマは「祈り」。


深い話になるんだろうな、と
思っていました。


でも実際に出てきたのは、
お茶漬けとたくあんの話でした。


今回の読書会レポートを
お届けします。


「祈り」で集まった5冊




この読書会は、
テーマだけ決めて、
本は各自が持ち寄ります。


今回集まったのは、この5冊。


『宇宙を味方にする方程式』
小林正観 著
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『今、ここを生きる』
ヨンゲイ・ミンゲール・リンポチェ 著
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『覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰』
池田貴将 著
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『家に帰りたい 家で最期までをかなえる』
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『雪のたから』
パトリシア・セントジョン 著
中村和雄・Onslow Fumiko 訳
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宇宙、チベット仏教、吉田松陰、
在宅での看取り、そして小説。


こんなにバラバラなんですよね。


なぜ、この本がここにあるのでしょう




いつも聞いている問いがあります。


「なぜ、その本を選んだのでしょう。
 なぜこの本が、
 今ここにあると思いますか?」


祈りに近い本は、
他にもあったはずなんです。
でも、なぜその一冊だったのか。


こんな答えが返ってきました。


「テーマを知ったのが昨日の夜遅くで、
 新しい本を買いに行く暇がなかったんです。


 でも、もう少し前向きに考えるなら、
 神様が『今これを読み直しなさい』と
 チャンスをくれたんだと思います」


「もう一冊がどうしても見つからなくて。


 これも読みたいと思っていたのに、
 きっかけをつけられずにいた本でした。
 今日はこの日なんだな、と思いました」


「結局のところ、宇宙が好きな気がして。


 祈っているのも、
 宇宙に向けて祈っているのかもしれない
 と思ったからです」


まだ1ページも読んでいないのに、
もう対話が始まっています。


本に、質問を投げかけてみる




読む前にもう一つ、
こんなことをします。


「その本に質問を3つ
 投げかけるとしたら、
 どんな質問をしますか?」


本に質問をする。
あまりしないですよね。


でもこれをやっておくと、
読むときの目が変わるんです。


「宇宙を味方にするのに、
 何か必要なものはありますか?」


「お経はどうして、
 まるで暗号のように
 難しいのでしょうか?」


「家に帰りたいを叶えるためには、
 どうしたらいいですか?」


「家で最期まで過ごせると、
 その人の人生は
 どんな終わり方を迎えますか?」


「どんな人に
 読んでもらいたいですか?」


5分のペラペラ読書で見つかった言葉




この読書会では、
5分間だけ本をめくって、
目に留まった言葉を書き出します。


その前に、自分で作った問いを
心の中でもう一度読み上げる。


そうすると不思議なことに、
自分が知りたいことのほうから
目に飛び込んできます。


今回、こんな言葉が選ばれました。


「宇宙に存在する現象は、
 存在しているけれど、
 色がついていない。
 色をつけて見ているのは、全部自分」



これを「空(くう)」と言うのだそうです。


そして、まったく別の本から
選ばれたのがこちら。


「色即是空 空即是色」


宇宙の本と、チベット仏教の本。
別々にめくっていたはずなのに、
同じところに行き着きました。


看取りの本からは、
こんな言葉が出てきました。


「待ってはいけない。
 何ができるかを考える」



時間ができたらやろう、と
思っていることがありますよね。
その時間は、待っていても来ない。


吉田松陰の本からは、
「繋がっているふりの怖さ」
「空は見ている」


どきっとした方が
いらっしゃるかもしれません。
わたしもそうでした。


そして小説からは、この一行。


「みんなを許すことが、
 そんなに難しくないはずです」



難しいと思っていたことが、
そうでもないかもしれない。
胸のあたりが、すっと軽くなりました。


読んだあとに見えてきたもの




読み終えて、もう一度聞きます。
「この本が伝えたいことは
 何だと思いますか?」


「悩み苦しみの本質は、執着である。
 こだわりを手放して
 方程式に沿って生きると、
 毎日が楽しくなりますよ、ということ」


「物事に固定した見方をしがちだけれど、
 一つの考え方に執着しないことで、
 苦しみを減らすことができる」


「今、一瞬一瞬、その時
 何ができるかを考えること。


 それを行動にすることは、
 相手のためでも、自分のためでもある」


「どう生きたいか。
 自分の魂に火をつけて、
 後悔しない生き方を」


「生きるとは、
 許すことから始まる」


宇宙も、仏教も、吉田松陰も、
看取りも、小説も。


言い方は違うのに、
向いている方向が同じでした。


お茶漬けとたくあんと、元カノ




この読書会には、
質問に答えるステージのあとに、
自分で質問を作るステージがあります。


そこで生まれた一つが、
こちらの問いでした。


「明日、人生の最期の1日だとしたら、
 どんなふうに過ごしたいですか?」



深い問いです。
でも、返ってきた答えは
びっくりするほど身近でした。


「お茶漬けとたくあんを食べて、
 友人や家族に
 感謝の気持ちを伝えて過ごしたい」


「わたしの人生を豊かにしてくれた妻、
 そして元カノにお礼を言いたい」


「家族の好きなものをたくさん作って、
 美味しいものを食べて、
 美味しいお酒を飲んで。


 お風呂に入ってから寝ます」


最後にお風呂に入っておく。
たしかに、そのほうが気持ちいい。


「家族と一緒に、
 好きな神社やお寺に行って、
 写経をしてみたいです」


「大好きな人みんなに会いに行って、
 ハグをしに行きます」


もうひとつ、こんな問いも生まれました。


「魂という蝋燭に火を灯した時、
 大切な人のために
 今日できることはなんですか?」



ある方の答えが、
3つありました。


「一つ目は、言葉で感謝を伝えること。
 二つ目は、お経を読むこと。
 三つ目は、カードの暗証番号を
 伝えることです」


笑いが起きました。


でも考えてみると、
これって全部、
渡しておくという話なんですよね。


頭が沸騰していたのが、冷えました




最後に、
今日感じたことを聞きました。


「別々の本を読んでいるのに、
 繋がる感覚が得られました。


 一つの出来事には裏と表がある。
 いつもだったら飲み込もうとするけれど、
 うけとめようと思えたことが
 新しい気づきでした」


「違う本なのに、
 みんなから集まったメッセージの源が
 一つみたいでした。


 最近、頭が沸騰しそうになっていたんです。
 でも、たくさん恵まれていることに
 囲まれているから、
 幸せでいたらいいんだと思い直せました」


「いただいた質問で、
 自分はそんなことを考えてたんや、
 ということが浮き彫りになりました」


「やっぱり、
 まず自己肯定感から始まるんだな、
 という気がしました」


わたしが感じたのは、
こんなことでした。


「祈り」というテーマは、
どうしても深くなります。


そして深いものは、
理想論のようになって、
日常から離れてしまいがちです。


でも今日出てきた答えも問いも、
全部すごく身近でした。


お茶漬けとたくあん。
お風呂に入ってから寝る。
カードの暗証番号。


自分の今あるものが、
それぞれ言葉になって
出てきたような感じがしたんです。


皆さんがそれを大切に
生きてこられたんだろうし、
これからも大切にされるんだろうな。


そういうことが感じられる
時間になりました。


この時間で生まれた魔法の質問




読書会の中で、参加者が
自分で作った「魔法の質問」です。


魔法の質問とは、
答えた人にとって
気づきが生まれるような質問のこと。


クイズでも、興味本位の質問でもありません。


❶ あなたはどんな人のように生きようと思いますか?


❷ あなたの悩みがあなたの考えから始まっているとしたら、どのように考え方を変えるでしょうか?


❸ 明日、人生の最期の1日だとしたら、どんなふうに過ごしたいですか?


❹ 魂という蝋燭に火を灯した時、大切な人のために今日できることはなんですか?


ちなみに❶には、
こんな答えが並びました。


「素直であること。
 身近なことに感謝できること。
 自分も相手も大切にできる人」


「可愛いおばあちゃんで、
 笑い合って、最後まで幸せそうな人。
 金さん銀さんみたいに」


「失敗を厭わず、
 チャレンジを楽しむ人」


「見ているだけで幸せそうで、
 周りの人も幸せになる人」


「達観している人のように。
 それから、愛で世界を満たそうと
 している人のように。


 自分が愛でいっぱいになるような
 生き方をしていきたいです」


なりたい人の形は、こんなにも違う。
それが、たまらなく面白いんですよね。


今日のしつもん




明日、人生の最期の1日だとしたら、
どんなふうに過ごしたいですか?


大きなことでなくて大丈夫です。


食べたいもの、会いたい人、
入りたいお風呂でも。


あなたのお答えを
教えていただけると嬉しいです。


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どんな本でも参加できます。
読んでこなくても大丈夫。


5分めくるだけで、
ちゃんと自分の言葉が出てきます。


一人で読むのとは違う、
自分の中にある答えと出会える時間です。


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最後まで読んでくださって
ありがとうございました。


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