「うちの子、そんなことできるかしら」
子どもの力の話をすると、
そう言われることがあります。
先日、レモネードスタンドの子どもたちに向けて、
マーケティングの勉強会をひらきました。
教えるためではありません。
きっかけは、6月のキャンドルナイト。

6月のキャンドルナイト。 レモネードの値段を決めるとき、
ふたりの意見が合いませんでした。
ひとりは700円がいいと言い、
ひとりは300円がいいと言う。
倍以上の差です。
こういうとき、ふつうはどうなるでしょうか。
たいていは、どちらかが合わせます。
声の大きい人に合わせる。年上の人に合わせる。
めんどくさいから合わせる。
大人の会議でも、よくあることかもしれません。
ほんとうは違うと思っているのに、
黙ってうなずいてしまう。
ところが、この日のふたりは
相手に合わせませんでした。
お客さんが来たら対応して、
また戻ってきて話し合う。
それを何度も何度もくり返して、
最後は自分たちが納得できる金額を決めました。
驚いたことが、もうひとつあります。
いつもは、値段表の上に
安いほうを書いていました。
その日は、高いほうを上に書いたのです。
すると、それまでほとんど売れなかった
高いほうが、売れはじめました。

いつもの値段表 
その日の値段表 なぜだろうと思って、あとから調べてみました。
人は、最初に見た数字を
「ものさし」にするのだそうです。
先に大きい金額を見ると、
そのあとの金額が安く見える。
これを見つけた研究者は、
ノーベル経済学賞を受賞しています。
ダニエル・カーネマンさん。2002年のことです。
世界中のお店が研究している法則を、
子どもたちは誰にも教わらずにやっていました。
すごいな、と思いました。
そして同時に、もったいないな、とも。
気づけないから、次に使えない。
だったら、知らせよう。
そう思って、この勉強会をひらきました。
当日は、その日の写真を見るところから。
はじめに、こんな話をしました。
わたしたちのレモネードスタンドには、
お店がありません。
マルシェに出て、そこで組み立てて、
片づけて帰ってきます。
つまり、毎回ゼロから1をつくっている
ということです。
しかも、来るメンバーは毎回ちがう顔ぶれ。
それでも、毎回できてしまいます。
この話をしたあと、ひとりの子が言いました。
「今まで、あんまりそういうことは
思ってなかったんですけど、
今、改めて思いました」
この日は、大人のサポーターの方が
はじめて参加してくださっていました。
その方の言葉です。
「大人でもゼロから1をつくるのは悩むし、
戸惑うのに。それを皆さんが普通にしていると
聞くと、すごいなって思います」
後半は、みんながやっていることを
大人の言葉に置きかえてみました。
マルシェの前に会議をして、
買うものと売る数を決める
→ 仕入れ・販売計画
持ちものと集合場所を決める
→ 段取り
自分たちで値段を決める
→ 値付け・経営
高い値段を先に書く
→ マーケティング
合わせずに、納得するまで伝え合う
→ 交渉・合意
募金箱を手づくりする
→ 企画・ゼロから1
寄付先を自分たちで決める
→ 意思決定
そして、その力がこの先どこで使えるのか。
それも、いっしょに考えました。
段取りの力は、
宿題にも旅行の準備にも使えます。
友だちと意見が違ったとき、
助けてくれるのは交渉と合意の力。
まだ誰もやったことがないことを始めるときは、
ゼロから1をつくる力の出番です。
もし災害があって、
何もない場所に立つことになったとしても。
自分にはゼロから1を生み出す力があると
知っていることは、大きな勇気になります。
ひとりの子が、最後にこう言ってくれました。
「やってて、こんなにもいろんなところで
使えるんやなって思いました」
この活動をしていて、
確信していることがあります。
子どもは、年齢や経験に関係なく、
もうすでに力を持っているということ。
やっていることの価値を言葉にして伝えること。
価値がわかった瞬間、
子どもたちの顔つきが変わりました。
自分の中にあるものが、
はじめて自分のものになった。
そんな時間でした。
お子さんが自然にやっていること。
きっと、おうちにもあるはずです。
朝の準備の順番かもしれません。
きょうだいのけんかを、
どうやって終わらせているか。
それは、価値に気づいていないだけで、
もう立派な力です。
あなたのお子さんが、
自然にやっていることはなんですか?
あなたのお答えを教えていただけると、嬉しいです。
小学生・中学生の子どもたちが
主体で運営している活動です。
売り上げは、子どもホスピス
「うみとそらのおうち」に寄付しています。
値段も、売り方も、寄付先も、
決めるのは子どもたち。
大人は、見守るだけです。
活動のことは、こちらのページに
まとめています。
→ レモネードスタンドかしばとは
まずはオンライン説明会(無料・30分)から。
お子さんが「やりたい」と言ったときに、
いつでもどうぞ。
子どもの力の話をすると、
そう言われることがあります。
先日、レモネードスタンドの子どもたちに向けて、
マーケティングの勉強会をひらきました。
教えるためではありません。
もうやっていることの、価値を知るためです。
値段が、合わなかった日
きっかけは、6月のキャンドルナイト。

ふたりの意見が合いませんでした。
ひとりは700円がいいと言い、
ひとりは300円がいいと言う。
倍以上の差です。
こういうとき、ふつうはどうなるでしょうか。
たいていは、どちらかが合わせます。
声の大きい人に合わせる。年上の人に合わせる。
めんどくさいから合わせる。
大人の会議でも、よくあることかもしれません。
ほんとうは違うと思っているのに、
黙ってうなずいてしまう。
ところが、この日のふたりは
相手に合わせませんでした。
お客さんが来たら対応して、
また戻ってきて話し合う。
それを何度も何度もくり返して、
最後は自分たちが納得できる金額を決めました。
驚いたことが、もうひとつあります。
いつもは、値段表の上に
安いほうを書いていました。
その日は、高いほうを上に書いたのです。
すると、それまでほとんど売れなかった
高いほうが、売れはじめました。
書く順番を変えただけです。


人は、最初に見た数字を
「ものさし」にするのだそうです。
先に大きい金額を見ると、
そのあとの金額が安く見える。
これを見つけた研究者は、
ノーベル経済学賞を受賞しています。
ダニエル・カーネマンさん。2002年のことです。
世界中のお店が研究している法則を、
子どもたちは誰にも教わらずにやっていました。
だから、知らせることにしました
すごいな、と思いました。
そして同時に、もったいないな、とも。
自分がすごいことをやっていると、本人たちが気づいていないのです。
自然にやっているから、気づけない。気づけないから、次に使えない。
だったら、知らせよう。
そう思って、この勉強会をひらきました。
勉強会で起きたこと
当日は、その日の写真を見るところから。
はじめに、こんな話をしました。
わたしたちのレモネードスタンドには、
お店がありません。
マルシェに出て、そこで組み立てて、
片づけて帰ってきます。
つまり、毎回ゼロから1をつくっている
ということです。
しかも、来るメンバーは毎回ちがう顔ぶれ。
それでも、毎回できてしまいます。
この話をしたあと、ひとりの子が言いました。
「今まで、あんまりそういうことは
思ってなかったんですけど、
今、改めて思いました」
この日は、大人のサポーターの方が
はじめて参加してくださっていました。
その方の言葉です。
「大人でもゼロから1をつくるのは悩むし、
戸惑うのに。それを皆さんが普通にしていると
聞くと、すごいなって思います」
やっていたことの、価値を知りました
後半は、みんながやっていることを
大人の言葉に置きかえてみました。
マルシェの前に会議をして、
買うものと売る数を決める
→ 仕入れ・販売計画
持ちものと集合場所を決める
→ 段取り
自分たちで値段を決める
→ 値付け・経営
高い値段を先に書く
→ マーケティング
合わせずに、納得するまで伝え合う
→ 交渉・合意
募金箱を手づくりする
→ 企画・ゼロから1
寄付先を自分たちで決める
→ 意思決定
そして、その力がこの先どこで使えるのか。
それも、いっしょに考えました。
段取りの力は、
宿題にも旅行の準備にも使えます。
友だちと意見が違ったとき、
助けてくれるのは交渉と合意の力。
まだ誰もやったことがないことを始めるときは、
ゼロから1をつくる力の出番です。
もし災害があって、
何もない場所に立つことになったとしても。
自分にはゼロから1を生み出す力があると
知っていることは、大きな勇気になります。
ひとりの子が、最後にこう言ってくれました。
「やってて、こんなにもいろんなところで
使えるんやなって思いました」
子どもは、教わる前から持っています
この活動をしていて、
確信していることがあります。
子どもは、年齢や経験に関係なく、
もうすでに力を持っているということ。
大人がすることは、教えることではなくて、信じて場をつくることだと思っています。
そして今回、もうひとつ加わりました。やっていることの価値を言葉にして伝えること。
価値がわかった瞬間、
子どもたちの顔つきが変わりました。
自分の中にあるものが、
はじめて自分のものになった。
そんな時間でした。
お子さんが自然にやっていること。
きっと、おうちにもあるはずです。
朝の準備の順番かもしれません。
きょうだいのけんかを、
どうやって終わらせているか。
それは、価値に気づいていないだけで、
もう立派な力です。
あの日のレモネードスタンド
今日のしつもん
あなたのお子さんが、
自然にやっていることはなんですか?
あなたのお答えを教えていただけると、嬉しいです。
当日つかったスライド
勉強会でつかったスライドを、そのまま置いています。
子どもたちと一緒に見た画面です。
レモネードスタンドかしばについて
小学生・中学生の子どもたちが
主体で運営している活動です。
売り上げは、子どもホスピス
「うみとそらのおうち」に寄付しています。
値段も、売り方も、寄付先も、
決めるのは子どもたち。
大人は、見守るだけです。
活動のことは、こちらのページに
まとめています。
→ レモネードスタンドかしばとは
まずはオンライン説明会(無料・30分)から。
お子さんが「やりたい」と言ったときに、
いつでもどうぞ。






